2014年01月28日

和歌山の自然農 米市農園さんの見学

和歌山で自然農法で農業を営んでいる、米市農園さんに見学にいってきました。
今回、 DESIGN EASTでのみんなのうえんのケータリングで農園を知ってくれた、「greenz.jp」のライター、ヘメンディンガーさんにご紹介していただいたご縁で、お邪魔させていただくことができました。

米市農園:http://komeichi.net

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米市農園を営まれている高橋洋平さんは、人間や土地に害がなく、持続可能な農のあり方として、2004年から一切農薬や肥料を使わない「自然農法」での農業に取り組まれています。
自然農に絶対的なこだわりを持ちながらも、高橋さんは「ようへいさん」と周りの人から親しまれているように、とても人柄も良く、何も知らない僕たちに丁寧に取り組まれている活動について説明してくださいました。

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これは、もともと水はけの悪い土地に、溝を掘って水はけを改善したところです。
“自然農”とひとくくりにしても、その中には様々な考え方や微妙な方法の違いがあります。
高橋さんは10年近く自然農で取り組まれていますが、まだ色々実験しながら模索していると仰っていました。

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畑をいくつかにわけ、微妙に種まきの仕方や雑草の扱い方を変えて、自分たちの環境にあった自然農のあり方を追求しています。

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畑の案内をして頂いたあと、自分たちでつくったという木造の民家風カフェにお邪魔させていただきました。

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かなり大きな平屋の木造建築ですが、セルフビルドとは思えない程立派で雰囲気のあるオシャレな空間でした!

なんと今回は、畑を案内していただけるだけではなく、自家製のピザまでごちそうになることに!
これまた自作の石釜で焼き上げる、とれたて旬の野菜を使ったピザをいただきました。

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上に乗っているのは、シャキシャキの白菜です。
白菜ピザははじめて食べましたが、野菜と生地の甘みがとても合っていてすごく美味しくて感動しました。

また自家製酵母でパンづくりもされていて、いくつかパンも購入させていただきました。

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御礼に薪割り。

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貴重なお話と美味しいピザと、気持ち空間でまったりしていると
「じゃあ、俺いくわー!」と風のように次のお仕事の現場に去っていかれました。
突然でびっくりしましたが、自然農と同じで、無理のない自然な生き方をされている姿に感じるものがありました。

しばらくまったりさせていただき、奥さんと娘さんに見送られながら米市農園を後にしました。


その後、古民家を自分たちで回収したという、今回紹介していただいたライターさんのお宅にもお邪魔させていただきました。

旦那さんが自分でなんでもできてしまうスゴい人で、建物のリノベーションや薪ストーブの熱を利用したボイラーまで自作されていました。
古民家の気持ち良い空間を体験させていただきました。

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ご近所の解体現場などからいただいたという、瓦や木材が庭に積まれていて、これがどう化けるのかとても楽しみです。

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豊かな自然と、日本の古来からの風土に合った暮らしを体験できた一日でした。
みんなのうえんにも、取り入れられることがないか、これから考えていきたいと思います。

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2013年02月11日

NPO法人remoさん ヒアリング

コーポ北加賀屋に拠点を構える「NPO法人remo」さんにお話を伺ってきました!

remoさんは「記録と表現とメディアのための組織」の略で、その名の通り、メディアアートの表現活動の促進や、地域に眠る記録を掘り起こし、人が話し合ったりつどう場所をつくる事業など、メディアに関する様々な活動を展開されています。

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今回はremoの松本さんと餘吾さんにお話をお伺いすることができました。
近くにいたのに、これまであまり接点が持てていなかったので非常に良い機会でした。
今回はこれ機に、北加賀屋を拠点に活動する団体同士、なにか一緒に活動できないかという目論みもありました。
まずは、remoさんの活動内容についてお伺いしました。


(餘吾さん)
昔は、フェスティバルゲートが遊休施設で、大阪市の事業で入居者を探していて、僕はそこに入りました。
そのときに、何人かで映像に関するNPOを立ち上げ、その近辺の映像の記録、調査をはじめました。
特定の地域と関わって活動している事業としては、「remo scope」という映像制作ワークショップや、「AHA!project」という地域に眠る8mmフィルムを掘り起こす活動などがあります。メンバーには古いアパートを改装しアートの拠点として「Breaker Project」という地域密着型アートプロジェクトを展開していたりします。

(松本さん)
NPOという体はとっていますが、活動は個人が表現したいテーマをそれぞれがやりつつ、メンバー内でサポートし合うという感じです。地域との関わりのあまりないプロジェクトも中にはありますね。


remoさんは、それぞれがテーマをもって活動をしている、映像やメディアに関するプロの集まり。
そもそも、何故”映像“で“NPO”なんでしょうか。


(松本さん)
2000年代に入って、映像撮影の技術か一般化した。さらにyou tubeなども普及し、配信も個人レベルで行えるようになった。
これまで映像の世界は「商業」と「アート」しかなかったかが、最近ではその価値で計れない映像の群れが生まれている。
その映像の群れを、ワークショップ、キュレーションなどの知見で解き明かしていくと、社会的な新しい価値を見いだせるのでは、というのがそもそもの始まりなんです。


たしかに「AHA!project」などは、とても面白いですね。
この北加賀屋も、僕らの知らない歴史が映像としてもし残っているなら、是非みてみたい気もします。


(松本)
8mmフィルムを探す過程でみえてくる地域性って結構あります。
浪速区でやったときは、フィルムを持っている人は、元々自営業で儲けていた人が多い。映像機器自体が高価な時代だから、そういう人じゃないと持ってないんですよね。阿倍野区でやったときも、戦火に免れた場所でずっと自営業をやっている人が持っていたりすることが多かったです。
地域が抱えている課題、例えば高齢者の孤立、防災などの地域福祉。これに対して、集めた8mmフィルムの上映会というカタチで、町の人が集う場所をつくることに意味があった。みんなが興味があって出て来れるテーブルをつくることが大切。
外国人や高齢者、若者が集まり、この映像を使ってやりたいことなどを楽しく話し、盛り上がります。
収集ー公開というフェーズから、保存ー活用というストーリが生まれ、地域の関係が築かれていくきっかけになりました。


自分の住むまちの昔の姿やできごと、昔のこどもの遊びなどは、世代を超えた関心事なんですね。
誰でも集まれるテーマってなかなかないと思うので、映像とまちのコミュニティは、とても相性がいいことがわかりました。


(松本)
僕らは、映像をつくることももちろんですが、「みんなで見る場をつくる」ことが大事だと思っています。パソコンで1人で見れるだけじゃ失敗する。もともとあまり価値がない映像を、「価値のあるもの」とするためには、それを見る状況や背景、場所がとても重要なんですね。


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8mmフィルムを収集して作った映像作品



農園の活動となにか連携してできないでしょうか?


(松本)
すぐには思い浮かばないけど、「農」ということ自体を一つのメディアとして捉えると面白いかもしれませんね。映像の取り方や編集技術だけを教える、というのは、僕らはあまりやらないようにしています。


北加賀屋には、昔、田園風景が広がっていたと聞いたことがあります。
造船所で働いていたひとたちは、田園を抜けて造船所まで通勤していたようです。
金時ニンジンが、この地域でたくさん育てられていた、ということも聞いたこともあります。

昔の人と今の人が共有していない、この北加賀屋の農というテーマは、もしかしたら新しい地域のつながりをつくるきっかけになるかもしれませんね。

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2013年02月08日

よみがえりのレシピ監督 渡辺 智史さんとお話

山形の在来野菜を守り語りづく人たちのドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」監督の、渡辺 智史さんが、大阪に来られるということで、お時間をいただいてお話をお伺いすることできました!

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■ よみがえりのレシピ ・・・
在来作物は何十年、何百年という世代を超え、味、香り、手触り、さらに栽培方法、調理方法を現代にありありと伝える「生きた文化財」である。しかし高度経済成長の時代、大量生産、大量消費に適応できず、忘れ去られてしまった。社会の価値観が多様化する現代に、足並みを合わせるように在来作物は、貴重な地域資源として見直されている。在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながる。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿である。この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたい。
http://y-recipe.netより引用


北加賀屋と山形庄内地方とは環境は全く違いますが、都市の中での新しい農のカタチを実践し、お金や時間では計れない、より豊かな暮らしをしていこうとするみんなのうえんとも繋がる点もあり、今回様々な貴重なお話をお伺いすることができました!

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よみがえりのレシピの上映がはじまって以降、全国各地で反響があり、ここ大阪でも様々な人と連携して上映をしていくとのことでした!
その中で、大阪は食や生活に関する取り組みがとても盛んだと、渡辺さんは感じているそう。

(渡辺さん)「よみがえりのレシピを上映するときに大切にしていることがあります。それは、“その地域の自然な流れに沿う”ということ。映画の押し売りや想いを押し付けることはせず、その地域それぞれの受け止め方をしてもらえれば。その点で、大阪では非常にスムーズに話が進んでいます。」


今度よみがえりのレシピを上映するという「graf」の元シェフの堀田さんも同席されていて、渡辺さんの取り組みと自分の取り組みも重なる部分があると仰っていました。特に日本各地を飛び回る堀田さんが気になるのは、やはり山形と大阪の食文化の違い。
どういったところが一番違うのでしょうか?

(渡辺さん)「東北は寒さが厳しいので、冬の収穫が本当にない。だからこそ発展した保存法や、雪でも育つ伝統作物などが伝承されています。味でいうと、保存するために塩辛くしているものが多いと思いますね。一方、大阪特有だと感じるのは“出汁”文化ですね。様々な食材が集まる“天下の台所”大阪では、たくさんの食材からおいしい出汁をとる文化が発展したんだと思います。」

なるほど〜。
普段、当たり前に身の回りにあることなので、出汁が特有なことだなんて考えもしたなかったですね。


もうひとつ、質問をしました。
今、みんなのうえんでは、固定種や在来野菜にチャレンジしてみようという気運が高まっています。
なかなか農家さんだと、売り上げの関係で取り組みにくいところを、みんなのうえんができるんじゃないかということで、
在来野菜を育てる難しさなどについてお伺いしました。

(渡辺さん)「在来種は純粋さを保つのが本当に難しい。他の種と混ざって消えてしまいがちです。
そこで、規模は小さくても様々な場所で在来種を育てていることがとても重要になってきます。もしどこかで交雑してしまって種が途絶えてしまっても、上手く守れている場所から種を引き受ければ、また復活させることができます。山形の在来野菜にもそういうエピソードがあるんです。
あと、そういう種を守っている人たちの高齢化も大きな課題です。みんなのうえんの若い人たちが、そういう活動をしてくれることは、とても大きなエネルギーになると信じています。」

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今回は、とても短い時間でゆっくりとお話をお伺いすることができませんでしたが、山形と大阪が「よみがえりのレシピ」をきっかけにつながっていくと本当に良いなぁと思いました。

大阪は大阪らしい農や食の文化があって、それを大切にしながらも、新しい豊かな農のある暮らしを探求していければと思いました。

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北加賀屋クリエイティブファーム事務局